2022-12

定期予防歯科をお勧めする理由

どうして受けたほうが良いの?

どんなに丁寧に歯磨きをしても、歯垢は取り切れないから

毎食後きちんと歯磨きをされている方は多いと思います。
しかし、歯ブラシだけでは、どんなに丁寧に歯を磨いても60%しかお口の歯垢を取り除くことができません。
フロスや歯間ブラシを使っても80%〜85%程度までが限界です。

磨き残しはその人の癖によって、毎日同じところに残るため、虫歯や歯周病の原因になるのです。
自分では落としきれていない歯垢を、プロの手で定期的に落とすことで虫歯や歯周病を予防することができます。

歯周ポケットの中は、歯ブラシが届かないから

歯周ポケットが4mm以上あると、歯ブラシが届かず、自分では歯周ポケット内の汚れを落とすことができません。

歯周ポケット内の歯垢をそのままにしておくと、歯垢の中の歯周病菌が出す毒素によって、歯肉に炎症が起きます。
放っておくと歯肉の腫れが大きくなり、歯周病菌が歯を支えている組織を徐々に破壊して歯槽骨を溶かしていきます。
そして最後には歯が抜けてしまいます。

バイオフィルムは機械的な清掃器具でないと除去できないから

お口の中の汚れに「歯垢」と「バイオフィルム」があります。
「歯垢」は、食後8時間程度で、食べかすを栄養源としてできる微生物の塊のことです。
そして、歯垢が口腔内に長時間留まり、膜のようにったものが「バイオフィルム」です。

バイオフィルムは、例えば台所の排水溝についているヌルヌルのようなもの。
膜のようになって歯に付着しているバイオフィルムの中には細菌がぎっしり増殖しています。
こうなると歯科医院のクリーニングでないと取り除くのが難しくなります。

歯石は歯ブラシでは取れないから

自分で取りきれなかった歯垢はバイオフィルムになり、やがて歯石になります。
歯石には多くの細菌が住みつき、歯周病、むし歯、口臭の原因になります。
歯石は硬く、歯磨きでは取り除けないので、歯科医院で歯科衛生士に専用の器具を使って除去してもらう必要があります。

お口の中の異常をいち早く見つけられるから

歯周病は糖尿病やアルツハイマー型認知症の原因になります。
定期的にお口のケアを受けることで、歯周病や虫歯などの早期発見、早期治療だけでなく、全身の健康維持につながるのです。

定期的に歯科医院で口腔ケアを受けよう

歯科医院での口腔ケアは一度受けたら終わりではなく、一般的には3か月ごとを基準に繰り返し行います。
歯ブラシでとれない歯垢は3カ月経つとその毒性が上がるからです。
3カ月に1度は定期予防歯科へ通い、上手に虫歯や歯周病の予防をしていきましょう。

2022-12-19 | Posted in デンタルニュースComments Closed