デンタルニュース

お口のにおい

なかなか話題にしにくいお口のにおい。
気になってはいてもなかなか自分では気付きにくいものですね。また人に指摘されるととてもショックなものでもあります。
口臭をチェックする家庭用の小さな機械も販売されていますので、関心の高さも伺えます。


人は起床時の口臭が一番強く、続いて空腹時などと言われています。唾液の分泌が少ない時には口腔内の細菌が増殖し留まっているため、口臭が増してしまいます。また虫歯になった歯からもにおいが発生するものです。この手の口臭はしっかりと歯磨きをしたり、歯医者さんでのお掃除や治療をしっかりして歯や歯ぐきが健全になれば大抵のにおいは消すことができます。

空腹時口臭はそれとは少し違い、空になった胃からのにおいなどと言われています。病的なものではなく生理的口臭に分類されるものです。

他には食べ物により食後臭うものがあるのは容易に想像がつきますね。
例えば、にんにく、ニラやキムチ、らっきょうや納豆、たくあんなどが挙げられます。
また嗜好品のコーヒーやお酒、タバコもその代表格です。食べ物由来のにおいですので、消化されたり体外に排出されればにおいは消えますが、心配なのは病気になった時も口臭が強くなることです。

アレルギーなどで鼻水が喉に流れていると口臭が発生しやすいですし、ストレスや急激なダイエットからの胃や腸のトラブル、便秘や糖尿病、逆流性食道炎でも口臭はよくある症状になりつつあります。口臭の分析で病気を簡単に判断できるようなことも将来は普通になると言われています。

仲の良い友達や家族ですら指摘しづらい口臭ですが、今や口臭外来という診療科まであるほどです。口臭が気になって外出が難しくなったり、精神的に参ってしまう方もいるので、デリケートな悩みです。

全身疾患においてはまた話が変わりますが、まずは口腔内の環境を改善することでかなりのにおいのお悩みから救うことができると言われているので、自分で気になったらまず歯科医院でチェックしてもらうのもおススメです。

歯磨きの仕方やマウスウォッシュを使用するなどの行動変化でも一時的ににおいを和らげることができます。
会議や人と近い距離になる時にはエチケットとしてガムを噛んで唾液をたくさん出したり、簡単に歯磨きをするだけでも違ってくると思います。

海外からやってきた人からは日本の電車内やエレベーターが非常に臭うといった声もあるようです。まだまだ日本人の口臭の意識は変える余地があるということでしょう。歯科医院では具体的ににおいを数値化してお知らせしたり、お悩みの元になる汚れを指摘、除去することで改善の手助けができると思います。どうぞお気軽に歯科医院でお悩みを話してみてくださいね。