デンタルニュース

洗口剤のおはなし

普段お口のケアで洗口剤を使っているでしょうか。 

会議の前や人と会う前など、歯磨きができないときにお口をさっぱりさせるために使っている人や、歯磨きの後に使っている人、いまひとつ用途や使用するタイミングがわからない人もいるかもしれません。

液体歯磨きとの違いは何か?と聞かれることもあります。

商品のパッケージや付属のラベルに液体歯磨きの表示があるかどうかをまず確認しましょう。

液体歯磨きであればお口に含んで全体に行き渡らせた後、浮き上がった汚れをそのあと磨いて落とすので歯ブラシを口に入れるより前に使います。

それ以外の一般的に洗口液と呼ばれるものは歯磨きをしてお口の細菌の絶対数を減らした後に効果的にお口を殺菌するという考え方です。

そのため液体歯磨きであれば歯磨き前の使用、洗口剤ならば歯磨きの後に使用することになります。

また便利な使い方として歯磨きのできない環境でせめてものエチケットとして、気分転換に、洗口剤を使うケースもあります。

災害時に水の使えない環境下で口腔内の衛生を保つために、配布されたり自治体の備品として用意されているケースもあります。

高齢者のお口のケアに拭き取り用として使えば、うがいができなくても口の中をスッキリさせることができます。

また歯磨き後にデンタルフロスや歯間ブラシを使うとき、薬液を浸してから使用すれば、普段歯ブラシでは届かない場所へ薬液を行き渡らせることもできてます。
試してみた方々からは、「翌朝お口がとてもすっきりする!」「口臭が気にならなくなった」などと喜ばれます。

お口の中の面積は思うより広く、歯が占める表面積の割合はわずか30%程度だと言われます。
それ以外の舌や頬の粘膜、歯茎などはなかなかブラシで磨くということは難しいものです。

いくら歯磨きを完璧にしても細菌たちはさらに別の場所で増殖しようと存在しているのですね。
そのようなことから洗口剤を使用し、口腔内の薬液が行き渡るということは非常に意味があると言えます。

お口の乾燥が気になる女性や薬を服用している方にはノンアルコールタイプをお勧めします。
唾液の分泌が少ないと細菌が固まりやすかったり増殖しやすいのでノンアルコールタイプでケアをしてみるといいでしょう。

また含まれる成分により、お口に入れた時の印象も随分と違いますし、効果も大きく違ってきます。

メントールやミントのような爽やかなものから、親しみやすいフレーバーまで見つけると楽しくなりそうです。

虫歯予防効果のあるフッ素や特殊な成分を含むものや歯周病に特化したもの、歯石をつきにくくしたり、着色汚れを剥がしやすくする効果のあるものなど、見ていくと大変面白いですよ。

使わないよりずっとよい、洗口剤を試してみませんか。